「腰をほぐしても戻る」経営者へ|腰痛と股関節の硬さの深い関係

「腰をほぐしてもらった直後は軽い。でも数日で元に戻る」。経営者の方から、私はこの相談を本当に何度も受けてきました。西新宿で15年以上、のべ15,000件を超える身体をみてきて分かったのは、戻る腰痛の多くは腰そのものが原因ではない、ということです。今日はその中でも見落とされやすい「股関節」と腰の関係についてお話しします。

なぜ腰だけを緩めても、また同じ場所が痛むのか

腰は本来、上半身と下半身をつなぐ中継地点です。歩く、立ち上がる、椅子に座るといった動きは、股関節が滑らかに動くことで成り立っています。ところが股関節が硬くなると、本来そこで吸収されるはずの動きの負担が、逃げ場を求めて腰へ集まります。腰をほぐしても股関節が硬いままなら、負担のかかる構造は変わりません。だからまた同じ場所が痛む、というわけです。

経営者に多い「股関節が動かない座り方」

一日の大半を椅子の上で過ごす経営者ほど、股関節は固まりやすい傾向があります。長時間同じ角度で座り続けると、股関節まわりの筋肉は縮んだまま記憶され、立ち上がっても動きの幅が戻りにくくなります。これが積み重なると骨格の癖として定着し、腰が反りやすい、あるいは丸まりやすい姿勢へと傾いていきます。座り方の工夫だけでは戻りにくいのは、この癖が体に染み込んでいるからです。

今日からできる、股関節まわりのセルフケア

一般的に、次のような習慣は股関節の動きを保つのに役立つとされています。

  • 1時間に一度は立ち上がり、10秒でいいので足踏みをする
  • 椅子に浅く座り、片方の足首を反対の膝に乗せて軽く前へ倒す
  • 就寝前に、あお向けで両膝を抱えてゆっくり呼吸する
  • 歩くときは、いつもより少しだけ歩幅を広く意識する

どれも強い負荷は必要ありません。痛みが出る範囲では行わないでください。感じ方には個人差があります。

それでも戻るなら、骨格の癖から向き合う

セルフケアで軽くなる方は多いのですが、長年かけて作られた骨格の癖は、自分ひとりでは戻しきれないことがあります。私が施術で大切にしているのは、腰そのものではなく、股関節や骨盤を含めた身体全体の構造の再構築です。負担の集まり方そのものを変えていく視点です。経営者の身体は24時間365日フル稼働で、休む時間も限られています。だからこそ、痛みが出てから対処するより、戻りにくい状態を土台からつくるほうが、結果的に時間の節約になると考えています。

こんな痛み・しびれは医療機関へ

脚のしびれが強い、力が入りにくい、安静にしていても激しく痛むといった場合は、整体より先に整形外科などの受診をおすすめします。自己判断で無理を続けないことが、回復への近道です。

腰痛と構造の両面から向き合うために

腰そのものと身体の構造の両面から向き合いたい方は、こちらの腰痛改善プログラムをご覧ください。経営者の身体を土台から整える考え方をまとめています。

▶ 経営者のための腰痛改善プログラムを見る

※本記事は一般的な身体の仕組みについての情報であり、効果や感じ方には個人差があります。特定の疾患の診断・治療を目的とするものではありません。

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